エントリー期間終了から時間が経ち、そろそろ結果発表ではないかとも噂される
nanoblock AWARD 2017ですが、なんとこのタイミングで当課エントリー作品(新作)を紹介していきたいと思います(笑)。
今回は入賞に絡むことはないと思っているので気楽なもんです。(^^;まず最初はUNDER 200pcs部門、
それいけナノイド ~トラス橋~です。本作品のテーマはズバリ『
構造』。200ピース以下でどれだけ長く、そして理にかなった橋を架けられるかということを考えて制作しました。

1x6ブロックが規則的に組み合わされた
トラス構造の橋、
トラス橋(-->
Wikipedia)です。
トラスとは三角形を基本単位とした構造形式のこと。四角形を四辺だけで安定させようとすると頂点を剛にする必要がありますが、三角形は三辺の長さが決まれば形は一つなので非常に安定しています。

三角形の組み合わせによる基本モジュールを作成し、

これを並べて、

繋いでいくことで、

正三角形の繰り返しにより構成されたトラス橋になります。その長さはなんと
735,000,000nm(ナノメートル)!!...って73.5cmのことなんですけどね。せっかくなので
ナノにかけて(架けて)みました(笑)。
ただ、これだけの長さのものをまともに(剛で)作ろうとするとどんどん重くなり、自重により崩壊してしまいます。部材を最小限にできる(軽くできる)トラス構造が最適解だと思います。

橋を架ける場所に選ばれたのはちょうど良い長さだった自宅のキッチン。シンクを湖、蛇口から出る水を滝に見立てました。

トラス橋を渡るナノイドもドキドキです。

ちなみに作品タイトルにある
それいけナノイドは2015年8月28日、達人
ヤマさんがツイッターに投稿した一枚から始まった
大喜利大会一大ムーブメントのこと。
#それいけナノイドで検索するとビルダー達の悪ふざけがいっぱいヒットしますので是非ご覧になってくださいませ。
なお、本作はネタ作品のようでいて、自分的には前々から温めていたアイデアを形にした大真面目な作品でもあります。UNDER 200pcs部門には200ピース以下でどれだけ大きく、長く作ることができるか?を突き詰めた作品もあり、2013-2014では
K-T-X120314さんの
微熱気球、2014-2015では
ヤマさんの
ラインがそれぞれ入賞されています。なので、本作もその系譜として審査員の目に留まるんじゃないかという淡い期待もないこともなかったりして...。(^^;
それいけナノイド ~トラス橋~ nanoblock AWARD 2017 (UNDER 200pcs)